今回は18歳の時にフィリピンの語学学校にいた際に経験した話をしたい。
タイトルの通りぼくはスラム街で3泊過ごす経験をしてきたんだ。
スラム街っていっても東南アジア、しかも治安のいいイメージのないフィリピン。
そこでエピソードとか感じたことを書いていくよ。
なんでスラム街に泊まることになったか
ぼくは去年、高校を卒業して18歳の3月にフィリピンの語学学校に入ったんだけど、マニラとか、セブとか有名なところではなくってマニラから北に80kmくらい離れた街で英語を勉強してたんだ。
んで毎日8時間のマンツーマンレッスンをして放課後は外に遊びに行くっていう生活をしてた。
学校は日本人が多かったから、外にフィリピン人の友達を作って英会話をして遊んだりしてたら40〜50人の友達が作れた。
その中の一人がスラム街に住んでいたってわけ。
当時は「死ぬ以外はかすり傷」を座右の銘にする精神で生きてたから
「泊まらせてよ!」って頼んだんだ。
そしたら簡単にOKがでて学校が終わる金曜日から日曜日までの3日間をスラム街ですごしたんだ。
どんな生活をしたの?(画像つき)
実際にスラム街に行くって決まっても何もスラム街についての想像がつかなかった。
当日実際にその子と待ち合わせてスラム街へ、、
そこに待っていたのは家と言えるもんじゃなくて、ボロボロの穴だらけのレンガに囲まれた4、5畳ほどのスペースだけ。
写真を取りすぎるのも失礼になると思ったからスキを狙ってパシャり。
(家の周り。)
(家の内側からとった写真)
そしてツッコミどころとして
「あのーお風呂もトイレも無いんだが?笑」
そんな質問を無視するかのごとく家の前のスペースでしゃがんで用をたす友達、、
言い忘れていたが友達は女性(18歳同い年)である。
東南アジアでは基本トイレットペーパーはお尻を拭く時に使わないから紙もなかった。
いきなり精神力の強さをみせつけられるのと同時に
ほんとにスラム街に来たってことを認識したぼく。
お風呂はでっかいバケツにホースを引っ張ってきて水を入れて
その中に立って、桶でバケツの水をすくって体を洗うんだ。
それも家の前の誰にでも見えてしまうようなところで。
それを18歳の女の子が何も恥ずかしさも見せないで堂々と洗っているのである。
スラム街で生きていくってこういうことなのかな。
そして寝る時は4畳ほどのスペースに川の字になって寝るのだ。
ちなみにフィリピン人のレディーボーイも遊びに来ていて、3人で縦になって寝るっていう不思議な光景w
そしてご飯はスラム街の中でもお店とまでは言えないが、ご飯を買えるところがあるからそこで食料を買って食べた。
日本育ちの高校卒業したばかりのぼくにとってはどれも衝撃的だったね。
歓迎してくれたスラム街の人々
そして超当たり前だけどそこそこ都心から離れたとこのスラム街に日本人がくることなんてないじゃん? まして18歳が笑
だからみんな物珍しさに人が集まってきて、スラム街を仕切ってるボスみたいな人がご飯まで振舞ってくれることに。
フィリピン人は英語を話せるけどスラム街の人たちは教育を受けられていない人ばかりだから、みんなタガログ語しか話せない。
だからお互いが知ってる単語と、ジェスチャーで必死に会話したんだ。
こういう時ってなぜかお互いが言いたいことって通じるんだよね。
そこで仲良くなって「また遊びにこいよ!」って言ってくれた。
これがその時の写真だ。
同い年のフィリピン人
ぼくを泊めてくれたフィリピン人の女の子の話もしておこう。
この子の話によると、子供のころに親と離ればなれになってしまってお姉ちゃんと一緒にスラム街で生活することになったらしい。
(お姉ちゃんに会いにも行ったが、家族ができて子供もいた。)
ぼくがいた街はアメリカ軍基地があった街だったため白人が多く住んでいる。
そしてこの子は夜に街に出かけて、白人からチップとかをもらって生活をしているらしい。
もしかしたら売春とかもしてるかもしれないね。
一緒に遊びにいったもう一人のフィリピン人は男性なんだけど、心が女性というトランスジェンダーの子だった。
フィリピンというか、東南アジアではこういう人を「レディーボーイ」と呼ぶ。
この子も一緒で女性の格好をしているから、家族にも見放されてこういう友達とつるむようになったみたいだ。
危険はないの?治安は?
もちろんスラム街に行くことを学校の先生にいったら本気で怒られたし止められた。
だから行く時は持って行くものは全部取られると思って覚悟した。
- 財布を持っていかないこと(1000円くらいだけ)
- スラム街に向かう道は絶対に目印を見つけながら、一人でも帰れるようにすること。
- スマホは連絡を取るために持って行ったが、人の前では使わないようにする。
このことは本気で気をつけた。
結果としては無事に帰ってこれたんだけど、当時18歳のぼくだったから安全だったっていうのもあると思う。
なぜかというとフィリピンにある程度いたから肌も黒くなってたし、服もボロボロの服をきてた。
だからお金をもってそうな感じでもなかった。
でもそれより子供だったから向こうからも害がないように思われたとか、スラム街に住んでる子供と仲良くしていたことから敵対心を持たれなかったっていうのが大きかったと思う。
(タトゥーを自分たちで掘り合う青年)
だからこの記事を見て、「よーし行ってみよう」ってことは絶対にしないでほしい。
最近はコロンビアの一橋の大学生のニュースもあるし、海外にいる時は心を引き締めて全部自己責任であることを理解しよう。
思ったこと
去年、18歳のぼくは同じ世の中の18歳でこんなにも違う生活をしている人がいるんだっていうことで数日間悩んでしまった。
当時のぼくは貧困の問題の話を聞いていたが全く見たものとは違った。
「僕たちは世界を買えることができない」って映画をみてぼくも学校作ろう!とか思ってたけど
学校とか以前に学校に行けない子どもたちの負の連鎖について関心を持つようになった。
世界には学校に行けずに体を売って生活している人がいるってことを想像できる?
こういった話は「絶対貧困」って本を読むとリアルを実感できると思う
日本に帰ってきてから買ったが今でも忘れないためにたまに読み返している。
「海外ボランティアより日本のボランティアをしろよ」とか
「ボランティアは偽善」っていう人もいるし、その意見も理解はできる。
貧困問題を本気で考えだしたら、カラオケとか飲み会とか遊びに行くこともできなくなってしまうからボランティアは自分が満足してる状態から溢れてるところを注いであげるくらいで良いと思ってるし、寄付をしろって言うつもりもないけど、この状況があることはみんなに伝えておきたい。
ボランティアに参加するのも1つの手
ぼくみたいな経験は決してみんなするべきなんてことは絶対に言わない。
だって普通に危険だし、命とかに関わってくるかもしれない。
だけどもし、こういったことに興味があるなら本を読むのもいいけど
「実際の目」で現実を見てみてほしい。
1日とか1週間からのボランティアとかもあるし、フィリピン、カンボジアとかの東南アジア圏ならボランティアの募集も多いし、費用的にも安く済む。
もし興味関心あるよ!って人は是非いってみていろいろ考えてみてほしいし、そんな人たちの意見をシェアできたら嬉しいな。
また海外旅行でお金を稼ぐ方法や、バックパッカーに関する記事もあるのでチェックしてみてください。
長くなっちゃったけど今日はここら辺で!
ここまで読んでくれてありがとう。
以上、フィリピンのスラム街に泊まった話をさせてほしい【東南アジア】でした。
コメントを残す